超音波ひとすじの35年・石田秀明先生

「なまこ山の秋」 写真その2

なまこ山小道②


月刊スポーツメディスン№134号【超音波 診断から診療へ】が非常に面白かった。

医療従事者でもないし、「超音波」??というテーマに敷居を高く感じて
手に取るのに少々ためらいがあった。
が、実に興味深い内容だった。

特に、日常生活において身の回りでよく起こる「捻挫」について
レントゲンではわからない「骨折」がエコーでわかるというのだ。
捻挫を軽くみてはいけない理由を納得できた。

エコーを使えば、筋や靱帯がどの範囲でどの程度損傷されているのか瞬時にわかる…」
靱帯や腱の断裂も診断できる。

レントゲンなど静止画でわからなかったことが動画になってわかることがあるという。
エコーはリアルタイムに動きがわかり病態が視覚化できる。

…レントゲンで異常がない… だから骨に異常がない、あるいは
骨折や脱臼でなければ大丈夫… といった解釈はできないことが多いらしい。

「捻挫」の回復が長引いたり
レントゲンで骨折ではないと診断されても現実には痛みが続き
治癒に時間を要した…など、よく耳にするケースだ。

超音波」を診断だけでなく
回復の状態を把握しながら治療に当たる、「診療」に利用するなど
エコーの有用性が医療の分野で広がりつつある。

痛みを伴わない、被爆のリスクもない、動かしながらその場で診られる「エコー超音波診断の有用性を
ひたすら信じて約35年。
積極的に研究に取り組まれている秋田赤十字病院超音波センター
石田秀明先生のインタビュー記事が興味深かった。

研修医の時にエコーに出会い、直感で超音波診断の有用性を信じ
日本では相手にされずそれでも研究を続け、海外で認められた。

すると周囲の態度が豹変する

「…外国で評判をとったからと言って、本当に力があるかどうかはわからないですよ。
外国での評価で自分の態度を決めるのなら、それは自分の主体性がないということになります。
私はそれがすごく情けなかったのです… 日本人は権威に弱い…」

膨大な量を記憶せねばならない医師国家試験。
現実の医療に役立つようなものをもっと授業に組み込んだ方がいいが
現在の医学教育の中で「超音波」はあまり教えられていないという。

「今の日本の医療は、エコーを使いこなすことにおいて欧米に後れをとっている。
医師の教育が遅れている。」

診察の最初の一歩をエコーを用いることで機動力がもてる。
医師としての力量が、超音波を使えるかどうかで違ってくる。
21世紀の医療は「機動力」がポイント。

聴診器のような、どこへでも持ち運び可能なポケットサイズの超音波診断装置ができれば
医療のかたちも変わるかもしれない…と。
(少しずつコンパクトなサイズのエコーが開発されつつある)

「…超音波を診断だけでなく、そこから治療法を選択し、
かつその治療がどう進んでいるかを超音波で確認する…
超音波エコーの可能性、革命性がよくわかる内容」とスポーツメディスン編集長 清家輝文氏。
 
清家編集長、よくわかりました。
着眼に感心してます。

診療を受ける患者の側にとって画期的なことだ。
使いこなせる医療従事者が増えることをせつに願う。


興味のある方は是非ご一読ください。
月刊スポーツメディスン№134 9・10月合併号

※画像はクリックで拡大できます


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コメント

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Re: 超音波の利用amazonheadさま

amazonheadさま

ご丁寧なコメントありがとうございます。
スポーツメディスンに書かれたものによると、石田先生は秋田大学鉱山学部(今は工学資源学部というそうです)の先生と共同で非線形信号というものを研究されていてそこが土台となって超音波装置の開発に取り組んでいかれた…そうです。専門的な事は私には難しくて良くわかりませんが…amazonheadさんならお分かりになろうかと書き込みました。

超音波の利用

初めてコメントさせて戴きます。
昔、会社員だった頃「木柱腐朽診断器」の製造に携わった事がありました。
木柱の中に生じた腐朽(空洞)を超音波の探触子を当ててパルス伝搬時間の差違を利用して木柱(電)の断面における腐朽部分を表示する物でした。
尤も今ではコン柱に変わって使って無いかも知れませんが?、現在では医療部門に利用されていることを知り、興味深く拝見しました。
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